今回はウェブアンケートにて総勢10,381名に調査した<近江弁!意味が難しい滋賀県の方言ランキング>を発表します。日本最大の淡水湖、琵琶湖を抱く滋賀県。琵琶湖を中心に東西南北の4地域それぞれに文化が育まれているともいわれており、今回調査した方言の中には、滋賀県民自身が聞いたことのない言葉も!「ちゅんちゅん」だけど鳥の鳴き声ではない?!「ほっこりする」なのに癒やされない?!方言の意味が気になる方はさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位ほっこりする(疲れる、うんざりする) (938票)
- 2位きゃーれん、きゃーらん(いらっしゃらない) (823票)
- 3位しまく、しまける(雨が降る) (792票)
- 4位おが(カメムシ) (709票)
- 5位きんまい(美しい、立派な) (635票)
- 6位あくさもくさ(洗いざらい) (607票)
- 7位ちゅんちゅん(お湯が沸騰している状態、すごく熱い状態) (570票)
- 8位なんば(とうもろこし※一部地域では唐辛子) (537票)
- 9位ももける(衣服がけば立つこと) (533票)
- 10位よぞい、よぞくろしい(おぞましい、気持ち悪い) (531票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<近江弁!意味が難しい滋賀県の方言ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,381名/調査日:2024年6月4日
第1位:ほっこりする(疲れる、うんざりする)(938票)
- 自分が使っていた意味と真逆でびっくりでした
- ほぼ意味が逆やん!
- 違い過ぎてビックリした
意味がほとんど逆!1位は「ほっこりする」(疲れる、うんざりする)!
ほほえましい光景を目にした時や、肌寒い時期に温かい飲み物を飲んだ時などの「癒やされる」、「心温まる」時にいう「ほっこりする」という言葉。ところが滋賀では全く逆の、「疲れる」や「うんざりする」といった意味で使われます。しかも、場所によっては「とても疲れた」時に使われます。聞き分けるポイントはアクセント。「癒やされる」意味で使われる「ほっこり」は「こ」にアクセントが付きますが、「疲れた」という方言では「ほ」にアクセントが付くので、滋賀を訪れた際、「ほっこりする」と耳にしたら、アクセントも気にかけてみてください!
第2位:きゃーれん、きゃーらん(いらっしゃらない)(823票)
- 『帰れん』って意味かと思った
- 同じ関西でも全くちがいますね
- 逆に『帰れ』と言われてるみたい
外国語ではありません!2位は「きゃーれん」、「きゃーらん」(いらっしゃらない)!
「きゃーれん」や「きゃーらん」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?外国語のように思えたり、「帰れない」、「帰らない」といった意味に受け取る方もいるかもしれませんね。実際は「いらっしゃらない」の意味で使われる滋賀の方言です。ちなみに「いらっしゃる」は方言では「きゃーる」といい、「いらっしゃった」は方言で「きゃーった」になります!
第3位:しまく、しまける(雨が降る)(792票)
- しけるとは言う。海がしけるってそこから来てるのかな?
- 全然意味がわからない。結構難しい方言があるのですね
- うわ~!滋賀の言葉って難しいんですね~!
何かに負けるわけではありません!3位は「しまく」、「しまける」(雨が降る)!
「雨が降る」を意味する滋賀県の方言「しまく」、「しまける」。方言を知らないと「しまう」や何かを「撒く」、「負ける」などの意味だと間違ってしまいそうですね。科学が発達し、いつどのように雨が降るのかもレーダーで予測できるようになった現代でも、こういった天気にまつわる昔ながらの方言が使われているのは風情がありますね!
第4位:おが(カメムシ)(709票)
4位は「おが」(カメムシ)!
- 地元では、ほうじとお年寄りは言っている。自分はカメムシとしか言わないけど
- カメムシのこと、茨城でもおがムシって言う
- 学生時代に目の前にカメムシがいたのに、『おが』って何を言っているかイメージできなかった
たびたび大量発生もする、強烈な臭いが特徴の昆虫「カメムシ」のことを滋賀の方言では「おが」といいます。「おが」だと、初めて聞いて虫のことだと分かる人はいなさそうですね。「おが」は、津軽の方言だと「お母さん」という意味になりますが、もちろんこちらの方言とは全く関係はありません。ちなみに福井県など別の地域では「おがむし」と呼ばれていて、それが短く省略されて「おが」になったという説も!
第5位:きんまい(美しい、立派な)(635票)
5位は「きんまい」(美しい、立派な)!
- きんまいと言われて滋賀県人以外は理解できない
- 語源わからず
- きんまいが美しいとは
「美しい」や「立派な」を意味する滋賀県の方言「きんまい」。漢字で書くと「金米」です。滋賀県は琵琶湖もあり水も豊富でお米作りにも適した土地。食べ物も豊富にある現代の感覚だと分かりにくいかもしれませんが、昔から大切な食べ物である「米」を元に、「美しい」や「立派な」といったポジティブな意味の方言があることに納得です!
第6位:あくさもくさ(洗いざらい)(607票)
6位は「あくさもくさ」(洗いざらい)!
- 全く予想しない言葉でした
- やはり、方言は難しい!
- 滋賀県歴、35年でも知らんかった
すべてをさらけ出す「洗いざらい」を意味する滋賀県の方言「あくさもくさ」。何かの「草」のことかと思ったり、「落ち着かないさま」を意味する「あくせく」と似た言葉かと思ってしまいますが、意味は全く違います。この言葉自体、使われる機会もそれほど多くないためか、滋賀県に住んでいても聞いたことが無い、知らない、という方もいらっしゃいました!
第7位:ちゅんちゅん(お湯が沸騰している状態、すごく熱い状態)(570票)
7位は「ちゅんちゅん」(お湯が沸騰している状態、すごく熱い状態)!
- スズメの鳴き声?
- なんか可愛い方言w
- スズメの『ちゅんちゅん』だと思いました
- 狭い日本なのにどこの地方にも方言があり、素晴らしい文化
「ちゅんちゅん」と聞くとすずめの鳴き声かと思ってしまいますが、滋賀県では「お湯が沸騰している状態」や、物などが「すごく熱い状態」を表す方言になります。「このお茶、ちゅんちゅんだから気を付けて」とか「鍋の蓋がちゅんちゅんだ」などの使い方をしますが、方言を知っていても知らなくても響きがかわいい言葉ですね!
第8位:なんば(とうもろこし※一部地域では唐辛子)(537票)
8位は「なんば」(とうもろこし※一部地域では唐辛子)!
- 関連がよくわからない
- 全くわかりません…
- 元の言葉の原型がない
「なんば」と聞くと、大阪の地名「難波」や「何羽」などが思い浮かびますね。滋賀県の方言では「とうもろこし」のことです。同じ滋賀県内でも「なんばん」と呼ぶ地域もあったり、長浜市では「とうもろこし」ではなく「唐辛子」のことを意味します。元々、外国から伝来したので「南蛮黍(なんばんきび)」と呼ばれていたのが、変化して今の方言になったようです!
第9位:ももける(衣服がけば立つこと)(533票)
9位は「ももける」(衣服がけば立つこと)!
- ももって単語が入ってるので別の言葉に聞こえる
- 『腿蹴る』って浮かぶ
- あらあら、結構難しいね
「ももける」は滋賀県の方言で「衣服がけば立つこと」。セーターなどに「毛玉ができる」という意味でも使われます。京都府や兵庫県、岡山県などでも使われています。ついつい果物の「桃」や「もげる」、「蹴る」といった言葉に関する方言なのかと勘違いしてしまいますね。「制服の肘のところがももけてる」などの使い方をします!
第10位:よぞい、よぞくろしい(おぞましい、気持ち悪い)(531票)
10位は「よぞい」、「よぞくろしい」(おぞましい、気持ち悪い)!
- 語感と意味がどうにもつながらない
- 方言は難しい
- あまり聞いた事がない言葉です
「よぞい」や「よぞくろしい」は、方言を知らないと「よそよそしい」などといった意味かと思ってしまいますが、実は「おぞましい」、「気持ち悪い」といった意味の滋賀県の方言です。滋賀県の中でも一部地域では「うっとうしい」の意味で使われています。「よぞくろしい」の「くろしい」は「苦しい」が変化したもので、「よぞい」の意味を強めます!
近江弁!意味が難しい滋賀県の方言ランキングベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)10,381名が選んだ<近江弁!意味が難しい滋賀県の方言ランキング>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,381名
調査日:2024年6月4日